社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

みずは無間

本日はとんかつ食べに行ったり下駄箱掃除したり。
とんかつ屋は幅広い年代の方に〜という話なのだが
確かに客層は3世代くらいだったかも。
凄く美味しい、そしてリーズナブル。
満足感はあるけど満腹過ぎて苦しい・・・という事が無くて良かった。

この土日は「みずは無間」(六冬和生ハヤカワ文庫JA)を
読んでいた。
夜更け待ち中どころか聴きながら読んでた。
主人公の人格を転移したAI搭載の探査機の物語と
主人公の彼女の思い出話。
これどうなるんだろう?と凄く続きが(夢にまで出てくるレベルで)
気になってずううーっと読んでいたのだが。
あのラストは何なのだ。
第三部くらいで読むの止めたらよかった。
孤独になると自分と向き合ってああでもないこうでもないと
過去思い出しながらうんうん苦しむ無間ループ*1
という話なんだろうか。
広げた風呂敷は畳んではいるものの、ずううーっと読んでた時の
ときめき、というかそれこそ飢餓感に煽られまくってたのは
一体なんだったんだろう(ショボン)・・・。
散々宇宙巻き込んでおいて結局”どっちもどっち”な恋人達の
お話なのか、
その割りに最後はああなるのか、と。
二人の行く末も探査機の行く末も大どんでん返しあるかなーと
思ってたのに。
面白かったのだけど「ここが面白くてねぇオススメだよ」とは
言えないもどかしさ。
何なの、これ。
みずはが何故愛も食べ物も欲しがる人だったのか・・・という経緯が
分かってて、それが探査機の行く末に絡んでくるんだったら
もう少し面白かったのかな。
そうすると風呂敷畳めないのか。
いっそ荒唐無稽なまま無理矢理ドカーンとどんでん返し
して欲しかったような。

しかしこれがハヤカワSFコンテスト大賞受賞作だとすると
そこから漏れた作品って、どんなんよ・・・。

*1:敢えて「無限」じゃなく「無間」としてみた