GENE MAPPER -full build-
今日は一日だらだらしたり昼寝したり。
だらだらしがちだけど、ここまで生産性のない日も無いなぁ、
と凹む。
「GENE MAPPER -full build-」（藤井太洋／ハヤカワ文庫JA）
読んだ。
多分ネタバレするかも。
近未来の、遺伝子設計された蒸留作物がどうの遺伝子崩壊だの
拡張現実がどうの・・・と粗筋だけでわくわくする。
何が起こっているのか？
誰が引き起こしたのか？
という謎解きが楽しい。
ラスボス誰やねん、と考えながら読んでいたが、そこかー。
わりといい話。
遺伝子は崩壊するけど世界は崩壊しない話。
本人とアバターの使い分けで、あのアバターは実はあの人・・・
みたいなトリックがあるとか、
完全な安全設計ですよー、という裏をかいてアレヤコレヤする話だと
思ってたけど、そういう話ではなかった。
果たしてそこまで上手くいくものなのかはさておき。
インターネット暴走の話も読んでみたい。
あと最初に電子書籍で出た方も気になる。
そういえば面白いおもろい面白しい、と読んでたSFで久しぶりに
”意識”について出てこない話だったな、と。
ひとつ惜しかったのが、この作品に登場するモノについて
公式サイトにコラム書いてますよー、という事らしいのだけど
そこでの情報が探しづらかった。
遡って順番に見ていけるのだけど、「遺伝子崩壊とは何ぞ？」
というのが知りたかったもので。
（具体的に解らなくても、ざっくりで大体読んでいけるし楽しめるが）
HP自体どこまで生きてるのかな・・・。
どうでもいいニュース：
電子書籍で出ようが紙媒体で出ようが、読む側にとっては
読みやすいかどうか以外の差は無いような気もするが
この作品は「電子書籍で読みやすいテンポ」らしいんだよなぁ。
作品書いてる途中で現実が追い越していってた模様。
凄いな。
現実に追っかけられながら書くの大変そう・・・。
