社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

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ナテン氏のこの記事がツイッターで回って来まして。

バンドのブレイク時代とともに変化する「成功の方程式」 | ORICON NEWS

ふむふむなるほど、確かにそうだわ、と思いながら拝読。
アイドルも「キャラ」「物語」「戦略」がしっかりしてる子達が登場してる、
そんな感じですよね。
ただ、これから売れたい人達が無理やり作って上手く行くかというと
違う気がする。

「キャラ」は元々あるのを上手く活かしたらいいと思う。
怒髪の友康さんの”王子”キャラ、フジのダイちゃんのいじられっぷりとか。
ミッチーの”王子”、本人も楽しんではるっぽいように見えた。
(実際は知らん)
GACKTみたいに一旦確立した上でちょっとお茶目なとこ見せたりしたら
効果絶大だ。
でも無理やりキャラ作ってたら本人達もしんどいだろう。
況して本人達以外が「あんたこういうキャラで」って設定しちゃったら痛々しい。
「爆裂★エレキングダム」で少しでもバンド知ってもらう為にあれこれやってるの、
キャラまで作ってやってるように見えたの、見てて辛かったもん。
只でさえ「大人達に言われて活動してきたけど」って力尽きてる若手が
いるのに。

「物語」は或る程度活動してきたバンドなら、みんな持ってるのでは。
それは”お客さんが来ないなか頑張って続けてきました”的なやつではなく
”設定””世界観”みたいなものか。
上手く設定出来れば目を引くし興味を持ちやすいし何より面白い、
しかし設定・世界について行かれなければ閉鎖的になりかねないのでは。

「戦略」は・・・大事だよな、確かに。
ただ、最初から前面に出されちゃうと素直に楽しめない。
「こういうの狙いました」って最初に言っちゃったら意味がないようにも思える。

世界のおわってちゃん、「キャラ」「物語」「戦略」がもあって売れてるけど
肝心の楽曲がカスカスで(EDMの人がプロデュースしてやっと人並み)
TVのパフォーマンスがすごくやる気なさげに見えるのってどうよ。
元から嫌いな小生が思ってるんじゃない、道連れで観てた家人が言うから
余程だと思う。
長続きしなさそうだなーっと思う。
逆に「キャラ」「物語」「戦略」で売り出してずーっと残ってる事の方が
問題なのではないだろうか。
虚しくないんですかね。

アイドルだってそうだよ。
どかーんと人気出るグループ・楽曲って、なんだかんだで歌がいいもん。
恋するフォーチュンクッキー」も「GOUNN」も。
認識偏ってますな、すみません。
貧乏だのなんだの色々本人の特性以外の所にセールスポイントがあって
肝心の曲・パフォーマンスはどうなんだろう。
ちゃんとしてるのかな。
してたらいいけど、してなかったらファンの人悲しくならないんだろうか。

結局、音楽でなんかやるんだったら、その音楽(曲、詞、音)がしっかりしてて
その上でどうするか、なんだろうなぁ。
仮にキャラが鬱陶しかったり物語についていけなかったりしても
「でも歌はいいんだよなぁ」って後後まで残ってゆける。
音楽系のまとめ見てても、そういうコメントがあったりする。
あくまでも素材を育てるのが大事で、「キャラ」「物語」「戦略」は薬味程度で。
そういう人、あんまりいないかもしれないけれど
無視出来ないレベルでは存在してると思う。

そういう事考えずに純粋に歌聴いてパフォーマンス観て楽しめていた時代が
恋しい。
とか言い出す辺り、年取ったよなー。

どうでもいいニュース:
うだうだ書いてて、結局一番強いのは花も嵐も踏み越えて(時には休んで)
生き抜いてきたおっさん共がやりたい放題やってる(ように見えてる)の
なんだよなぁ。