社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

完全版出たー!

フジファブリックのゆるいか2回目聴いた。
もう1回聴こう、と思って聴かないままになるんだろう。


そして今日は「東京、音楽、ロックンロール」の完全版発売日。
昨日フラゲしようと思ったが見つからず、今日無事平積みからゲット。
前に出たのも持ってるから、「志村日記2」を読もう。
帰りの電車の中で読み始めた。
なんだろ、こんなに読んでいて辛い本って無いよぉ、って思った。
「志村日記」では日記では明るいように書いていたけれど
後から振り返る部分であの時は・・・と相当辛い日々だった事が
語られていて、それはそれで辛かったけれど。
「志村日記2」の時はどうだったかわからない。
ただ、書かれている内容がすごく明るい。
今の状態がとても良くて、曲も出来て、これからのフジファブリック
楽しみにしていて欲しい、志村本人も楽しみにしているような感じ。
実際、読んでいる小生も楽しみになってきた。
この時の曲って次のアルバムに入ってるあの曲かな?って思ったり。
しかし、読んでいる側は、この続きにある2009年12月の出来事を
知っている訳で。
志村が見ていた未来、には志村が居なくて。
それを知っている訳で。
本当にこれから、だったのだ、と思った。
あるはずの”これから”が途切れてしまうのを知っている訳で。
”これから”は後の3人とスタッフさんに引き継がれたので
途切れてしまう、というのは間違っているけれど、
新しいフジファブリックの姿が示された訳だし志村歌ってるし。
志村本人だって、今の状態なんて想像してなかったと思う。
新しい曲が聴けないのも寂しいけれど、志村が曲を作って
レコーディングしたりライブしたりして披露するのを楽しみに
していたのかと思うと、やりきれない。
机に突っ伏していたと聞くので、事切れる瞬間まで、曲作ってたんだろな、
と思う。
その曲残しておきたかっただろう、と思う。
残せて、ああよかった・・・って思ってはったらいいのに。
(これは昨年末にすごーく思った事でもあるのだけど。)
本当に辛かった。
辛かったけど、本という形で纏めて読む事が出来てよかった。
「志村日記2」に過去のインタビュー(2万字以外のやつ)足して
再発みたいなんじゃない形で出して欲しかったな、と思ったけど
それはそれで本人の望む形じゃなかったんだろうか。
最後の小松さんの言葉読んで思ったよ。
表紙あんまり変わらへんやん、と思ったけどそれもそういう意図
なのだそうだ。


幸せ者だよな、志村って。
そういう人だったんだ、としみじみ思う。


そういう思い入れ抜きにしても、読む価値はしっかりあるだよ。
音楽の為に生きた人なんだなあ。
音楽が全ての人だったんだなあ。
そんな人の普段考えている事が伝わる本であるよ。