社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

なぜ通販で買うのですか

なぜ通販で買うのですか?
・・・と聞かれても困る。
実店舗で買えない、買いにいけないから通販で買う。
あとはアンケート謝礼のAmazonギフト券で買い物したい時だ。
(ここお読みの小生友人・知人でアンケートサイトでのお小遣いゲットに
 興味ある方、紹介しますよー。
 小生は4つ登録して暇な時にポチポチ回答してる。)

「なぜ通販で買うのですか」(斎藤駿/集英社新書)読んだ。
通販生活」の社長*1が通販の歴史を
振り返りながら、「通販生活」ではどんな工夫をして販売してこられたかを
語っておられる本である。。
「ものを売る事」「魅力を伝える事」について知れたらいいなぁ、と
思って読んでいた。
半分は為になった、しかし文章がめんどくさい。
新書向きの文章ではないとこが多い(特に後半)。
ブログ、自費出版的な。
語ってはるのが知りたいんじゃない、「通販生活」を始めて運営する中で
どういうノウハウを培ったのか、何を知りはったんかが知りたいのだ。
その目的は、だいたい果たせた。
お客さんが通販で買いたいのは「街では入手しにくい商品」。
広告で出来るのは「需要の顕在化」。需要を作る事ではない。
その為には使用価値を伝える、それは擬似環境の方が伝わり易い場合が
ある。
通販だとモデルさんが服を着ている、その方が着用イメージは
伝わり易いよなぁ、確かに。

で、ハンクラの事を思い出してみる。
「他の人が作らないもの」を作ったら良い、と思っていたが
それだけではないのかもしれない。
”体の便利をつくる価値”とあったのだけど、
「こんなアクセがあったらいいのに」「嬉しい気持ちになれるのに」
というものを目指すべきなのかな。
あと写真。
「現物のイメージをそこそこ維持しつつ、いかに良く見せるか」を
考えて撮らないといけないと考えていたが
「つけた時のイメージ」「使用価値」が伝わるもの、という観点で
工夫しないとな。

だからといって”思想”が前に出てしまうのも違う気がする。
商品を売るにあたり、商品から社会を考えよう、というのは分かるが
それ以外の思想まで文章に出ちゃってるよ・・・。
そうすると「通販生活」のコアなファン以外が手を出しづらくなるのでは。
少なくとも小生は、コアなファンになる前に止めてしまった。
通販生活」読むのは好きだったし、うちの「山崎のミシン」は
ここで買ったんだけどなぁ。

どうでもいいニュース:
今日のエントリの文章、地味に話しかけ調やん。
これが”新書あるある”な平易かつ客観的な文章に地味に混じってくると
ちょっと戸惑うよね。
この本、そういう文章なのだった。

*1:当時。今はどうなんだろう