社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

先週、仕事の手がぽかっと空きまして。
そんな日が続きまして。
(その反動が今週来そうで怖い。)
時間だけあるんやったら本読ませてくれー!

メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット
伊藤計劃/角川文庫)読んだぜ。
やっとだぜ。
久々に涙目で読んだ。
映画を観たような読後感。
メタルギアソリッド」は知らない、ネット上の”スネーク”という
”用語”の由来、という程度。
段ボール被って偵察、みたいな。
なので、この物語がオタコン目線であるという事もあんまり分かってなくて
(冒頭読みづらくて「あとがき」を先に見て解った)
ちょいちょいWikipediaで確認しながら読んでいたのであった。
読んでくうちに引き込まれるので、”オタコン目線”という事さえ
押さえておけば大丈夫。
どっかんどっかんしてますな。スケールでかい。
もしかしたら通以外は主人公の”物語”しか追っていないのかもしれない、
でも此処では登場する全ての存在が”物語”を持っているのだ、と。
スネーク達それぞれの生い立ちや背景が説明されるだろうと思っていたが
彼ら以外についても物語が描かれていた。
その”物語”が重層的に重なって絡み合って一つの「メタルギアソリッド」に
なるのだな。
そして伊藤計劃の物語でもあるし、小島秀夫の物語でもある、と。
(「メタルギアソリッド」の世界だけど、伊藤氏ご自身がお書きに
 なりたかった事も書かれているのではないか?と思った。)
メタルギアソリッド」が生まれる過程の全ての人の物語でもあるし、
このノベライズを読む人達、そしてわたしの物語が心に想起される。
こういう物語が読みたかったのだよ。

しかしああいうラストになるとは思わなかった。
戦いのラストもああいう風に終わるの!?と驚いた。
ゲーム本体もそうなんですかね。
そして、その後も。

ノベライズはいいね。
もし「メタルギアソリッド」に興味持っても、
自力ではラストに辿り着けない。
家人に頼むか?

そして寂しさが。
伊藤計劃の小説で普通に手に入るやつ、もう無いもん。
もしかしたら同人誌や何処かのサイトに書かれた物語なら読めるかも
しれないが。
あるかわからんし、仮にあったとしても手に入らないだろう。
後は「蘇る伊藤計劃」にあったかも?
映画評論のやつも読むか・・・。

どうでもいいニュース:
目玉焼き食べたくなった。