社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

戦闘妖精・雪風<改>

iPhoneでイヤホン抜いたらradiko止まるの何で?と思ったら
イヤホン抜いたら音声再生が止まる仕様なんですね。
爆音で聴いてる時にうっかり抜けても困らないように。
芸が細かいなー。

今更ながら「戦闘妖精・雪風<改>」(神林長平ハヤカワ文庫JA
読んだ。
面白かった。
以降ネタバレあるかも。





主人公・零と戦術戦闘電子偵察機雪風とは最初から心通ってて
半ばバディ物みたいになってんだと思ってた。
全然違ってた。
零→雪風の片思いのように見えた。
共に戦う中で雪風が経験積み重ねて遂に零の命令を無視して
攻撃・任務遂行を行うようになる。
それで成果上げちゃうんよね。
そして”次”に託して自爆(?)。
ただ、それは零にこれ以上負荷をかけない為の”思いやり”でも
あるのかもしれないな、と思った。
自分の意思で動きたいけど中に人間が居たら動けない、
中の人間が生きてようが死のうが考慮せずに行動する事も出来るだろうに
排出するのは、きっとそうだ。

物語は連作短編として色々な観点から人類とジャムの戦い、
そして”戦いに人間は必要か”が描かれていく。
ジャムは”機械”に興味を抱き、分析して戦いを挑んでくる。
人類側も”機械”が人間を排除するように分析して戦っていく。
(「V.フェアリィ・冬」きっついわぁ。。。)
でも結局、いくら優秀でも”機械”が自らの意思で動く為には
動き易いように調整する人間が必要なんだろうなー、と思う。
ブッカー少佐がやろうとしてるのは、そういう事なんだろう。
昔昔小生が就職活動してた時代に事務方には派遣社員の導入が
進んでいって「一般職イラネ」みたいになりつつあるようで
期間限定で次々変わっていく派遣社員を統率するための一般職が
必要となるから、完全に無くなる事はないよ・・・という話があったが
それを思い出した。
全然違うけどな。
それにしても地球とフェアリィとでの認識・理解のズレが切ない。
時間が経つというのは、そういう事でもあるんだね。

・・・と感想書いたが、軽くググってみたら、どーもこの後
話が大きく変わってくるみたいだな。
気になる。