社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

bloodthirsty butchers Rooftop Anthology 1999〜2014

6/15に受け取って即読み始めて、本日読了。
内容としては「Rooftop」に掲載されたブッチャーズ関連の記事と
連載「裏のスジの突き当り」に歴代ディレクター・A&Rの方々の対談、
あがた森魚さんとトリビュートの「僕」に参加された
小松さん、射守矢さん、友康さんのるるもっぺ対談。
これがまたみっしりと。
重いよう。
本のタイトル確認用にあま見たらインタビューが15年分、
連載が7年分だもんなぁ。
toddleもあるもんなぁ。
読んでも読んでも終わらない。
生半可な気持ちでは読めない、というのもある。
裏のスジの途中からは「読み終わりたくない!」という気持ちも
勝っていたけど。。。
なんだかんだで文字を目に入れていたい人間でちびちび読んでいたが
それでも1ヶ月半掛かってる辺り、そのボリュームをお察し下さい、
という気分。

或る意味むっちゃくちゃなんだけど、吉村さんが如何に己の音楽に
誠実で、真摯に向き合っておられたのかが分かる。
対談も多くて、裏のスジの日本ロック史でもあるような。
kocorono」の吉村さんと名越さんの対談凄いよ。
凄い、という言葉で片付かないのですが。
音楽として世に出す為に、どれだけの情熱と執念が込められているか。
ブッチャーズとして真摯に活動されてたから、
その周りの方々もブッチャーズを大切にされていたんだろうな。
だいたい、この本自体、”記録係”椎名さんの愛と情熱と執念で
溢れているじゃないか。
あかん、日本語ダメ過ぎて、やっぱり感想書けない。。。
ただ、この本を読む事が出来て良かった、と思う。
日本にブッチャーズが居て、そのうちのほんの僅かだけれど
聴いて、観て、足りない部分をこの本で知る事が出来て良かった。
こういう形でこの本が出るのは良かったとは言えないのだとしても。
そういえば、「Rooftop」のインタビュー読んで
「ギタリストを殺さないで」聴いてみようと思ったんだっけな。
実際に聴くのには、もうちょっと時間掛かったけれど。

あとるるもっぺ対談読んでて、留萌にちょこっとだけ行った時の事を
思い出した。
他所から旅で来た人間から見たら良い町、空間、特に空が広い町
だけど吉村さんにとっては全然足りないんだろうなぁ、
と思ったのだった。
この4人の演奏がまた聴けたらいいなぁ、と思うけれど
其処に吉村さんがいらっしゃったら・・・と思ってしまう。