社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

補完し合うセカイ

「カゲロウデイズ」読みました。途中まで。
流行ってるんでしょ?と色々気になりつつそのままでしたが
「MUSICA」のインタビュー読んでじんさんに興味持ったんで
つべで聴いてみたり、本買って読んでみたりした。

うーん。
「ヘッドフォン・チルドレン」なんだろうなぁ、作者なりの。
個人的にはあの曲よりも鮮やかで線がシャープすぎる感じがした。
(あの曲の”何とも言えない感じ”が好きなんだけど
 それはこの作品には無かった。)
ストーリーが進まない。
森見さんだってそんなにするする進む訳じゃないけど、
読んでいてイイーッとはならない、この違いはなんだろう。
別に波乱万丈の物語、じゃなくてもいい。
いいけど、この”進まない感”が合わない、と思った。
結局、申し訳ないが途中で脱落した。
ブクログのレビュー見た限りでは、音楽聴き込んで読むと
面白いようである。
なーるほど。
ただ、小説として、CDとセットではなく単体で発表されるので
あれば、小説単体でも面白く読めるものだったらよかったのに、と思う。
曲は曲で、PVの絵や表示される文字と合わせて聴くのが良いのかな。
色々な媒体に広がって、それぞれが補完し合うのが面白いんだろう、
これは。
一つの世界観で、CDが出ている事、小説が書き上げられている事、
それが一人の人から他の人巻き込んで広がっている事が
よいんだろうなぁ。
そんな成り立ちでも、作品単体で触れても面白いし、
更に違う媒体に手を伸ばしたらもっと面白い・・・だと良かったのに。
内輪ノリ、なんだろうか。
CD買ってみよう、聴き込んでみよう、続き読んでみよう・・・とは
ならなかった。

小説よりROJや「MUSICA」のインタビューの方が面白かったです。
そこいらのバンドより面白かった。

因みにつべでは同じ曲をオリジナルと「歌ってみた」の人のと
両方聴いてみた。
ボカロのキーの妙に高くて細い感じが苦手なんだー、という事が
よく分かった。
「歌ってみた」の人だと、普通にバンドやってる人のデモ音源
なんだなー、という感じ。
これをボカロが歌うから、この曲は面白いのかねぇ。