社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

フェンダー解体新書

家の近所にギターが打ち捨てられていた。
ブランド名は差し控えるがサイケ、ビザールな感じ。
拾って帰りたかったが占有離脱物横領罪とかになるだろうし
そもそも拾って帰ってどうするの?自力で修理出来ないでしょ?
と諦めて帰って来た。
こないだの立花さんみたいに修理不能だから捨てられてたのかもしれない。
立花さん廃棄しなかったのはそーやって持って帰られたら困る(責任取れない)
からだった。
それを思い出した。
モノがモノだけに、元の持ち主はマニアなんではないかと思われる、
そんな人が打ち捨ててるレベルだと考えたら、ねぇ。
(もしかしたら知らずにポイ、かもしれないが。。。)
練習の時にこの話したら「そういうのは取りあえず拾ってくるもんだ」
そうだ。

フェンダー解体新書」(シンコーミュージックムック)読んだ。
文字通り色んなフェンダーのギターが解体されている本である。
表紙が山内のテレキャスなんだそうで。
これだけバラすのも戻すのも大変だろうなぁ。
こちらの編集後記によると、相当苦労もあったようである。
『フェンダー解体新書』連動 バラして納得! 量産型エレキ・ギターの構造と美学|特集【デジマート・マガジン】
山内といえば彼のジャズマスタージャズマスターっぽくない金属っぽいと
思っていたが、58年頃のは金属の(?)ピックガードらしい。
難しい事は全く分からないけれど、写真見てるだけでも面白い。
普通に暮らしてて、ギター分解する事ないもんなぁ。
一つひとつの部品にこだわり抜いて作られてるんだなぁ、としみじみ。
うちの青たんはフェンダージャパンの中古で3万くらいのだけど
それはそれなりに手間隙掛けて作られたのかなー。
分解したら、ああなってんのかなー。
各機種のヒストリーも面白かった。
他社、特にギブソンに負けないものを!って作り続けてきたのだ。
もしかしたらギブソンも「フェンダーに負けないもの!」だったのかも。

多分打ち捨てられていたギターもそんな風にこだわって作りこまれたもの
だろう、そう思うと切なくなってきた。