社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

矢野顕子 40th Anniversary「さとがえるコンサート2016 矢野顕子+TIN PAN」 at サンケイホールブリーゼ

超!久しぶりの矢野様。
7年ぶりのようである。
サンケイホールブリーゼこけら落としの矢野さん、細美がゲストだった。
端っこだけど全体が見えてよかった。
ホールは座席にきちんと座って背もたれにしっかり凭れた状態でも
見えるというかその想定で設計されているって本当なんだな。
(だから前かがみになると後ろの人は観づらいそうだ)

最初数曲は矢野さんだけ。
「ひとつだけ」「電話線」。
朗々とした声も何物からも自由に転がるピアノも全然変わらない。
歌い方、弾くメロディが違う・・・のは前から、そうか。
その後でTIN PANのお三方が登場。
細野さん!ベース弾いていらっしゃるよ!動いていらっしゃるよ!
先日のMETAに続いて「昔の自分に教えても絶対信じない」シリーズだ。
空気をそのまま包み込んでベースの音にしてるようだ。
林さんのドラムは全体を包み込むようで、華があって。
位置的なものもあるのか、鈴木さんのギターがめっちゃ聴こえる!
ストラトがシャキシャキキラキラした音だ。裏外してあったような。
でも基本ファイヤーバードか。意外。
もう何方を観て音を聴いてよいのかわからない。
曲は矢野さんのが思ってたより少なくて、TIN PANの皆さん縁の曲が
多かったような気がする。
矢野さんリクエストで色々。
「ルーチューガンボ」の間に「JIN JIN」が歌われたり。
新しい歌が次々出てくるから、演奏して(歌って)いかないと
埋もれてしまう・・・という話。
大瀧詠一さんの歌は、鈴木さんが歌われていた。
「歌っていいのかな・・・」「練習したんだから大丈夫!」
という遣り取りが面白かった。
景色をそのまま歌っているだけなのに、聴く人の心の中で色々なものが
浮かび上がる、とも仰っていた。
そんな感じで曲を演る毎にどんな歌なのかや当時の思い出話がなされる。
ちょっと記憶違いもあったりして。
長年歌ってきて、最近歌詞を見なくても歌えるようになった、というのも
あるのだそうだ。

新曲もあった。
「野球が好きだ」と「SUPER FOLK SONG Returns」。
「SUPER FOLK SONG」のあの2人のその後。
ハッピーエンドでよかった。

途中のMCで「音楽が全て、純粋に音楽だけやっていた頃に一緒だった頃の
メンバーとまた一緒に出来て、それを皆さんに観て貰えるのが嬉しい」
というような話をされていたのだけど、小生にとっては伝説やん。
「凄かったんやで」と教わったり、本・雑誌で読んでた伝説が
目の前で演奏してはるんである。

しかしこうやって聴いていると、歌ってシンプルで良いのかもなー、
と思った。
歌詞も構成もややこしくしなくてよくて、ただほんわりと歌う、
その合間合間から景色・感情が浮かんでくる。
それだけで十分なような。
わたしもオトナになったのかしら。
技術がないと上手く浮かんでこさせる事が出来ないのだろうけど。

グッズはすっごい人だったので後でフジと纏めて通販で買うかなーっと。
でも鈴木さんのギターストラップだけは購入。
途中のMCで「ファイヤーバードが残り3本」との事だったが
小生が見た時には既に無かったような。
ストラト買った。嬉しい!
フレット・ポジションマークもちゃんとあるし
リアP.Uが斜めになってるねん。
細かい!