飲んで食って読んで
お盆はだらだらしてしまって、食べてるか飲んでるか、みたいに
なってしまった。
シャリコーラ飲みたかったな。
そんなお盆休みに読んだ本。
・あやかしがたり(渡航/ガガガ文庫)
かつて、はてなで日記を書かれていた方の本。
大好きな作家さんが審査員をされている賞で大賞を取って
デビューしはって、いい話だなぁ、と。
時々拝見してて、日記が面白くて作品も読んでみたいと思ってた。
面白かった。
知らないだけだろうけど、”ありそうでなかった”かも。
ましろの正体はもっと後半に明らかになると思ってた。
・怪談四代記(小泉凡/講談社文庫)
小泉八雲のひ孫の方の本。
怪異集を想像して買ったけど、怪異というより人の縁にまつわる
不思議な話、という感じ。
きちんと生きていたら、縁が導いてくれるのだな、と。
・いつか終わる曲(加藤千恵/祥伝社文庫)
色々な曲をモチーフにした短編集なのだが、新聞書評欄で紹介される時
フジやandymoriの名前が出ててびつくり、慌てて買って来た。
「夜明けのBEAT」の
口の開き方が左右非対称になっている
は志村を思い出す。
作者の好きな曲達なんだろうけど、その割に歌の使われ方に
差がある。
「ワンダーフォーゲル」「東京ハチミツオーケストラ」はドンピシャ
なのに「夜明けのBEAT」「夢見るバンドワゴン」その他は愛が無い、
というか不自然だなぁ・・・と。
「夢見る〜」は違う曲でも良さそうだし、「夜明け〜」は
「ほんとは『TAIFU』か『追ってけ追ってけ』が好きなんだけど
『夜明け〜』の方が有名だし説明しやすかった」からモチーフに
したんでは、と思ってしまった。
売れる為に策を練ったんでは?と勘ぐるような。
物語自体は面白いし、取り上げてる曲は大体好きだ。
好き故に「えーっ」となっちゃう。
多分、歌を小説にするというのは、すごく難しいんだろう。
人それぞれの中でイメージされるモノは違うし。
そんな作品集があったらいいな、と思ってたけど
実際に存在するので読んでみたら、うーむ。
歌人だしプロだったら大丈夫かな・・・と思ったのだが。
でも小室みつ子がご自身の作品をモチーフにお書きになった小説も
アレレだったわ・・・思い出した。