社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

向日葵の咲かない夏

「向日葵の咲かない夏」(道尾秀介新潮文庫)読んだ。
夏だし。
読んでて楽しい話ではないけれど、つるつるっと読めた。
ネタバレ念のためご注意を。








ミステリーなんですかねぇ。
S君を殺したのは誰か?とか色々謎を解いていくように見える。
で、サイコパス最強、という話なんだろうか。
そもそもサイコパスなのか?という定義の問題もあるかもだけど。
登場人物がほぼ全て真っ当じゃないんですけどもその中でも
一番普通じゃないのんが一番最後まで残ってるみたいに読める。
生まれ変わりだのなんだのってわりと都合よい感じよなー。
かといってそれを「妄想」としてしまうのもつまんない。
作者は色んな解釈して欲しかったんだろうなぁ。
最後はお母さんに救われた、と考えたい。
あと変態センセはどうなったんだろうね。野放しかいな。

で、なんで「向日葵の咲かない夏」なんだろうねぇ。
ラストの解釈共々気になって他の方の感想・ネタバレをググったけど
どうも腑に落ちない。