社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE

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読みたい本は沢山あるのに金と時間がありません。

青春の一冊、で思い出したのが「家族八景」(筒井康隆新潮文庫)。
無い筈の高校時代の話。
通学途中の商店街の本屋には筒井さんのサイン本があったり
筒井さんがその本屋に立ち寄られた時にご本人の本を買ってたら
サインして貰えるという噂があったり。
サイン本は文化祭の新聞部の展示のとこに飾ってあって
「あの店でサイン本手に入るやん」なんて思いながら見てた。

一方、キーボードのお稽古の時に先生が筒井康隆面白いで等と
仰っていたので読み始めたのもこの頃。
件の本屋で、ご本人がいらっしゃらないか・・・とドキドキしながら
「薬菜飯店」買った記憶が。
どうせサイン頂くなら単行本にしなさいよ、と今なら思うのだけど
生憎お金が無かったもので。
「農協月へ行く」はお稽古で一緒だった方にお借りしたのかお貸ししたのか。
筒井さんブームがちょっとだけ来ていた。

で、じゃんけんに負けて漫研の部長をしていたので部長会に出席してて
そこで新聞部の部長と話をするようになった。
展示のサイン本の持ち主である。多分。
何がきっかけだったんだろうね。
新聞部部長のお勧めが「家族八景」だったんだか詳しくは忘れたけど
貸してもらったんである。
正直なところ、筒井さんは色んな意味で地方のすっとこどっこい高校生には
刺激が強く、身近な”オシャレなオトナ”であるお師匠さんが
何でお勧めしはるんか理解出来なかった。
家族八景」でやっと面白いと思えたのだった。
何が良かったのか思い出せないけど、あんまりグロくなくて
分かり易かったのかな。
”新聞部部長お勧め”補正が働いてたのかもしれない、色んな意味で。
ふふふ。

筒井さんはその後読まなくなったけど、最近「おれに関する噂」の
ジュンク堂限定再版で懐かしくなって買った。
積んである。
今思い返すと「ヨッパ谷の降下」ええやん。

そういやあ部長、今どうしてるんですかね。
他の部長会で一緒だった人達も元気だといいなぁ。
文系の部長の大半とは高3で同じクラスになってたような記憶が。
(別名:芸術クラス、高3で音楽・美術を選択する人が固まっていた)
無い筈の高校時代なんで同窓会なんてくそくらえ、
だけど彼ら・彼女らとだったらいいや。
まー自分の中で高校時代は無かった事になってるので。