社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

今週のお題特別編「嬉しかった言葉」〈春のブログキャンペーン ファイナル〉

嬉しかった言葉、と言われても実はそんなに覚えてない。
多分、自分というものについて”存在していいんだよ””それでいいんだよ”と
肯定してくれる言葉だったんだろうなぁ。
うーむ。

とか考えながら手首の小指下らへんぽりぽり掻いてて思い出した。

高校1年の家庭科の授業の時。
当時の家庭科の先生は年配のおっかない感じの先生。
おっかないし受け入れ難い感じの、苦手な感じの人だった。
(今思い返すとわりと実用的な事教えてくださってた気がする。)
何の時だっけか、その先生が生徒達に書き物かなんかさせてる間に
席と席の間を巡回している時に話し掛けられた。
炊事してるの?と。
手があかぎれだらけ。
しかし炊事頑張ってるからではなくてアトピーの所為である。
その旨答えた。
すると先生はこんなような事を仰った。

私もアトピーだったの、だけど大人になって治った。
貴方ももうすぐ治るわよ。

先生は15年くらい悩みはったんだっけな、
だから15歳の貴方もそれだけの期間悩んできたんだから治るわ、
そんなニュアンスだった。
言葉だけ捉えたら怪しいのかもしれないけど、
誰もアトピーが治るなんて言ってくれなかったからねぇ。
ずーっと手荒れしたまんまで、雑巾がけから逃れる言い訳にする以外に
利点のなかったアトピーでも治るもんなんだ、と少し希望が持てた。
苦手なおっかない先生が思いがけず優しい言葉を掛けて下さったのも
あって、尚更嬉しかった。

でも和子ちゃん、治んなかったよ、アトピー
一時期マシにはなったけど。

※こういう話するとあれが良いこれが良いと言われるけれど
 まるっとお断りします。
 効かねえもん。

どうでもいいニュース:
おっかなくて苦手だった癖に何で「和子ちゃん」「和子」呼びだったのかは
謎だ。