社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

屍者の帝国

SFっぽくしようとするとロボットだのタイムトラベルだの
宇宙だのって話になるけれど
(ぶっちゃけそういうの出しときゃSFぽいって感じするよな)
SFで脳や意識を扱う話が多いような気がするし面白いんだよなぁ。
虐殺器官」「ハーモニー」「know」が好きだからそう思うのか。

屍者の帝国伊藤計劃×円城塔河出文庫)読み切った!
読みきった!とはいえちょっと分からないのでまた読み返さなければ。

なのでネタバレはしてないと思うが、無意識にしてたら困るので
気になる方は後日ご覧下さいませ。
※すごくどうでもいいが、Wikipediaの「屍者の帝国」は
 かなりネタバレしてる。
 読み終わった後の補足には役立った。
でも一つだけ。
文庫版あとがきまで必読です。
以上。





これ、全部伊藤氏が書いてはったら、どうなってたんだろう。
大筋は変わらないと思う、ただ文章の冷徹さが違うような。
円城氏の文章は良い意味で理系ぽくない、ほんわりしている。
それがまた幻想的な雰囲気を醸し出しているけれど
あのぱしぱしっとした文章で読みたかったような。
(伝わりにくいなー)
とはいえ読んでいてすごくわくわくする、気持ちが乗っかってから
読み進めるのが早い早い。
知識があればあるほど「お、この人が出てきたか」と面白そうだが
あほの子の小生でも「なんとなくそんな人がいたなァ」程度でも
楽しめるので気にしなくていいと思う。
(メモ取りながら読めばよかったなァ)
色々面白い要素、好きな要素詰め込んだらこうなったんだろう。
未来じゃなくて、19世紀の改変モノだから浪漫もあるんだろう。
秘かにバーナビーがラスボスだったらおもろいのに、と思ったのだがどうか。
第三部は映像で観るのが楽しみである。
最後の最後、フライデーにほろっとさせられた。ええ子や。
でもなんで”フライデー”なんだろう、”マンデー”でも”サーズデー”でもなく。

フライデーの存在にに関してはこの方の解釈に成程と思ったです。
【ネタバレ注意】『屍者の帝国』レビュー - グングニールの影霊衣の れいとうビーム!▼
勝手に引用しました。ごめんなさい。
(通知飛んでると良いが・・・)

しかし死んだ後も”屍者”として、それこそ馬車馬のように働かされるのは
やだなー。
記録係や通信に関わるのはまだいいとしても。

どうでもいいニュース:
二人の名前を”×”で繋ぐ記述方法、伊藤氏がもやもやと
カップリングがどうのこうのと考えておられそうだ・・・。