社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

今日は秘かに記念日

今日3/16でTHE BACK HORNに嵌って10年になる。
ROJでなぁんとなく存在は知っていた。
「心臓オーケストラ」というタイトルはシングルのカップリング曲から
取られたがアルバムに収録されてなかったり
「生きるのに才能が要る」等面白い事を言ったりする人達だと思った。
(今思うと”平林無かった事に”宇野のインタビューなんだよね・・・皮肉な。
 そういう時代から取材してた人だからこそ尚更許せないというか。)
何となくボーカルがベース弾いてる3人組パンクバンドだと思っていた。
ライブで豚の内臓が飛ぶと思っていた。
それはさすがに違うだろう、と思ったら「イキルサイノウ」で肉持ってるし。
タワレコのポイントが貯まったのでfra-foaのシングルと「夢の花」をゲットした。
カップリングの「針の雨」「レクイエム」みたいなイメージを持っていたので
「夢の花」が意外と普通でポジティブでびっくりした。
そのままの流れでべ、別に気になってる訳じゃないんだからねっ、と
「ヘッドフォン・チルドレン」を発売日に買った。
3/9発売のレミオロメンの「ether」は2005年のベストだ!と思った
その一週間後、見事に覆したのが、「ヘッチル」である。
だから日付までよく覚えている。
仕事帰りにCDウォークマンに放り込んで聴き始めて、ずーっと聴いてた。
電車の中で本が読めなくなった。聴きながら読めない。
当時の通勤時間往復約200分ずーっと聴いていた。
喉が渇いた人が水を求めるが如く、聴く事を欲した。
仕事中もずーっと聴いていたかった。
聴いてる訳にいかないのでお昼休みにHPを見るに留めた。
聴きすぎて飽きてしまうのが怖くて「心臓オーケストラ」「人間プログラム」を
買って、これまたずーっと聴いていた。
この頃印象に残ってるのが「CDでーた」で、山さんの写真が美しくて
写真撮って携帯の待ち受け画面にしていたのと
その記事のメンバー個人の写真で、唯一カメラ側を向いていたのが
ドラムのマツだった事。
ほんと、変なバンドだ、でも”らしい”と思った。
CDの先行予約でチケット取って、独りでなんばHatchまで観に行った。
我を忘れてライブ観たのって、多分あれが初めてだったと思う。
気がついたら本編終わってたのと、なんかぐっちゃぐちゃで楽しかったのと、
お客さんの集団が只管黒かった*1のとだけよく覚えている。

その後ワンマンツアーが待てずOTODAMAや花園大学の学園祭を観に行ったり
OTODAMAのMCの「むぎっちょこいて」が思いだせずファンの方のBBSに
書き込みしたり
あまりにも語りたくてでも語る相手が無いので思い余ってこのおばか日記始めたり
その流れでmixiに招待してもらってたらオフィやファンの方のBBSでお見かけする
ベテランのファンの方がいらっしゃって、でもマイミク申請する勇気はなかったのに
逆にその方から「バックホーン好きなのね」と申請して頂いたり
その方繋がりで沢山の人に出会ったり別れたり
栄純&山さんの弾き語り見たさに京都行って鴨川の河川敷走ったり
東京や福島までライブ観に行ったり
水郡線どんぶらこ〜の滞在30分弱の塙町探訪したり・・・と色々あった。
書ききれない。
多分THE BACK HORN好きになってなかったら福島に興味は持たなかった。
東日本大震災ももっと遠くの出来事にしか思えなかったかもしれない。
今好きなバンドのうち、モーサムピロウズ以外は多分THE BACK HORN
出会ってなかったら、好きにはなってなかったかもしれない。
こちらでもちょっと触れた→ここ
そういえばモーサムのお陰で「独りでライブ行っていいやん」と思えて
THE BACK HORNも観に行く事が出来たし
ピロウズは中学の頃から知ってたけど、THE BACK HORNやらなんやかんやで
ライブハウス行ってそこそこ慣れてたからこてつ師匠と一緒に観に行けた。
全く無縁ではなかったのな。
だいたい、発表会ライブでフジファブリックを演りたがる人と思われているだろうが
そもそもはTHE BACK HORNが演りたくて出るようになったんだからな。
いやほんままじで。
一緒に演ってた人達が辞めてしまってもう出ないでおこう、と思いつつ
いつかTHE BACK HORN演れる日が・・・って出てんの。
2回くらいエントリーしたよ?でもぽしゃったんだよう(泣)。
出てはる人の中にはご存知の方もあるのになぁ。なんでだろう。

何が良かったんだろうなぁ。
曲と詞と音とメンバーのお人柄、かねぇ。よくわかんない。
かっこいいけど、かっこよすぎない。
仕事やら何やらで精神やられてた時期に聴くには丁度良かった。
自業自得差し引いてもやっぱり理不尽だ!と思う出来事があって
仕事帰りに「キズナソング」聴いてたら、4人に「おめぇばっかり悪くねぇぞ」と
取り囲まれて頭ポンポン叩かれてるような気持ちになってわあわあ泣いたような。
「太陽の中の生活」から少しずつ4人の世界が広がって、前を向くようになって
それに合わせて自分も少しずつ前を向けるようになってきた、のは
多分気のせいじゃない。
生きる才能なんてあんまり無い人間だけど、それでも何とか生きてこられたのは
THE BACK HORNのお陰かもしれない。
とか言うとオーバーだけどさ。
ずっと支えになってくれる音楽で、そこから繋がる人達の幅広さに
「ああ、生き方って一つじゃないんだ、これでもそれでもいいんだ」と
思わせてくれる存在でもあった。
バンド自体、「そういう見方があったのか」と気づかせてくれる事が沢山あった。
杖だと思ってたけど、気がついたら同化して手足の一部になって、
さらにその一部が脳にまで繋がってしまってるような。
しかもただ支えるんじゃなくて、一緒にもがいてくれてるような。
音楽も変わらないようで変わっていって、最近はハードロックぽさも
あるのが、これがまたいいんだ。
ブラックホール・バースデイ」が出る時に「今までのTHE BACK HORN
大好きだけど、新しいTHE BACK HORNを好きになれなかったらどうしよう」
なんて杞憂もいいとこ。
その時その時のTHE BACK HORNが、良い。
かといって過去となったその前のTHE BACK HORNが良くないかというと
そうでもない、良い。

THE BACK HORNに出会って人生狂わされて、10年か。
そう考えたら、早い。
ほんと、THE BACK HORNに出会ってなかったら、どうなってたんだろう。
今となってはTHE BACK HORNが好きなのが当たり前で、何がどう好きなのかって
はァ?って感じである。
(その割に「電波遊牧史」全く聴いてないわ。。。とほほ)

今までありがとう。
これからも、よろしくね。

*1:物販のTシャツが黒ばっかりなんである