社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

なんか足りてない

「数えずの井戸」読みきらないまま週が明けそうだ。

「つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない」(河野裕/角川文庫)を
読んだ。
ビブリア的なほのぼの日常ミステリ的なやつを想像していたが
もっとファンタジーな。
なんとなくラノベっぽい、と思ったら作者はスニーカー文庫でも書いて
おられる方のようだ。
これでハッピーエンドだけどまだ続くよ、という感じがコバルト文庫
シリーズ物を思い出す。ナツカシス。
アップルパイにクロテッドクリーム盛ったような文章だけど
どういうラストになるんだろう?とストーリーは面白いなぁ。
色々思うところはあるが、一番問題だと思ったのが、これ。

北野坂じゃなくてもいいのでは?

ハンター坂でもトアロードでも鯉川筋でも良かったのでは。
坂をご希望なら商大筋もあるし。海も近いでな。
オサレっぽい所なら乙仲通とか。
いっそ神戸じゃなくても良いような。
堀江でも京都三条でも表参道から一本入ったとこでも。
北野坂である理由があんまり感じられなくて、
単に神戸でメジャーな所だからかな、と。
まぁハンター坂も北野坂に近いといえば近いかもしれないが
北野坂の方が観光地観光地してて、ハンター坂近辺の方が
神戸っぽさと人が住んでる感とが共存してる分、合うような気がする。
或いは舞子辺りとか。住宅地すぎるのか?
何というか、土曜ワイド劇場の「若おかみ温泉旅館」シリーズで
東ちづるも中村梅雀*1栗原小巻も出てくるのに温泉も大広間も出てこない、
だったら温泉旅館じゃなくていいじゃん、みたいな。
お好み焼きにどろソース塗るかお好み焼きソース塗るかみたいな
微妙な違いかとは思うのですが。
ただ、読んでて非常にモヤーッとした箇所ではあります。
2作目以降に出てくるんですかねぇ。
1作目にこれでもか!って盛り込む方が良いような気がしたが、どうか。

*1:旦那さんは色んな方がされてるけど梅雀さんのが一番好きだ