社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

ACIDMAN「新世界」

今更な感じもしなくもないですが、ざっと感想を纏めておく。

「新世界」のインタビューを読んでいて何となく、
伊藤計劃の「ハーモニー」を思い出した。
聴いて、読み返して、なんとなく似ているような気がした。
「白光」を聴いていてP.347以降を思い出した。
最初と最後の節がそれぞれ「gen to」「to gen」に対応してるような。
考えすぎ?
でも「ハーモニー」に「すばらしき新世界」って出てきた時、
うあって声が出た。
登場人物がオルダス・ハクスリーの「すばらしき新世界」について
タイトルを挙げただけなんだけど、ちょっとびつくり。
伸夫は「ハーモニー」読んではるんやろうか。
読んではるやろうけど、もし未読だったら読んでみて欲しいと思った。

そんな感じで、物語というか、情景が目に浮かぶような。
彩度はあまり高くない。
あんまり低音ずっしゃずっしゃという感じではないなぁ、と思った。
「Talking Rock!」読んだ時の感想で
「equal」+「and world」+「ALMA」→「新世界」みたいな感じ?
と書いていたけれど、プラス「Loop」的な。
前作とがらっと変わってしまうのではなく、今までの音楽の積み重ねで
かつ新しい世界が広がっているって実は凄い事なんじゃないだろうか。

「№6」についての感想で「こういう曲はバクホンがやってるから云々」的な
感想を見かけたのですが、あんまりバの字っぽくないと思う。
やっぱりACIDMANらしい。
(でも最後の畳みかける所の言葉の詰めっぷりと節回しはフラカンみたいと
 ちょっとだけ思った。)

「ハーモニー」のネタバレにならないように書くの難しかったー。
逆に「新世界」聴いた人が「ハーモニー」読みはったらええのに、
とも思う。
虐殺器官」から読んだ方が良いかもだけど、単体でも。