社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

アブラクサスの祭

昨夜、妙な方向に弱気になっていたら妙な方向に沿うように
励まされ、元気を取り戻したはよいが門松が運ばれるのを見て、
思わず「カドマツ・トシキとオメガトライブ」と思ってしまった。
やっぱり間違った方向を向いているようであります。


そんなこんなで「アブラクサスの祭」観て来ました。
小生の住む街じゃあ、今日がレディースデー、なので女子率高し。
とはいえ昨年の「蘇りの血」とどっちが多いか?な入り具合。
入る前にアイゴンさん、中尾憲太郎さん、小松正宏さんが
参加されているとの事で大変ワクワクする。
これだけで観に来た甲斐があったよ。。。


ネタバレしたらごめんやけど、だらだら感想を書いていきます。
・嘗てバンドをやっていた鬱病の僧侶がノイズとは・・・と
 再びライブをやろうとする、という話。
 原作は玄侑宗久。だから観に行ったの。
・途中出てくる菓子屋の店主(ほっしゃん。)とその息子が
 ストーリーの重要な部分を握っております。
 あとお寺で飼ってる犬”ナム”も。
・ライブへの情熱がすごすぎる。妙に行動的になる。
 あんなにパワフルな鬱病の人もいらっしゃるのか。
・お寺にはもう一人お坊さんがいらして、主人公の僧侶を支えつつ
 ライブをやる事についてあれやこれやと思案。
 ライブやる事はいいけど、地元福島でやるのはどうか・・・と。
 その奥さん本上まなみ)がかわいい!ああいう人に憧れる。
 そしてこの人が居るからこそ、良い方に進む・・・と思った。
・メロンの歌がおもしろい。
・福島フリークにはたまらない映画です。
 お菓子屋は「ゆべし」売ってるし、郡山に楽器見に行くとなれば
 道に迷って「薄皮饅頭」のお店の前。
 楽器屋、あそこ小生も行ったですよー。
 SV-1がっつり映っててうれしす。あの可愛いフォルムは絶対そう!
閑話休題
 菓子屋店主(ほっしゃん。)が自殺した事を切欠に思い悩んで
 僧侶失踪、海で潮に打たれながらギターを弾きまくる。
 機材傷むよ・・・でもすごいかっこいい。
 ここのシーンはブッチャーズの吉村さんだったらいいのに、と
 真剣に思ったが。
・で、何かを悟って戻ってくる。
・自殺現場の蔵をお祓いに行くと菓子屋の息子が「逃げてばっかり!」
 と詰るが菓子屋の妻が「あんたもだ!」と一緒にお祓いの場に居させる。
 お経が音楽のようでした。。。
 息子は息子で、父を責めたのが最後の会話となったのを悩んでいた。
 僧侶との話で何かに気づく。
・ライブはスナックでやる予定だったが僧侶を快く思わないばーちゃん
 その他に反対され出来なくなる・・・
 が、もう一人のお坊さん(小林薫)がお寺でやる事を宣言。
 このばーちゃんが田舎(つか福島?)の保守的な部分を象徴して
 いるかのようだった。
・そしてやってくるアイゴンさん、中尾さん、小松さん。
 彼らを従え、僧侶は袈裟着てロックを歌い上げるのであった。
 ナムの最期を見届ける小林薫、町を出る菓子屋息子、
 セッションを見ようとするばーちゃん。
 あのセッションがブッチャーズだったら・・・と思ったのは
 小生だけだろうか。だけだな。うむ。


あのロックなお坊さんっぷりはスネオヘアーじゃないと、と思うが
要所要所の演奏はブッチャーズやイースタンだったらいいのに。。。
と思ってしまった。すみません。
潮に打たれながら岩の上でアンプ火ィ吹きながらギター弾く姿、
吉村さんだったらかっこよすぎる・・・良すぎて映画にならんのか。
(吉村さんを映画館で、は「kocorono」に期待、ですかね。)
あと中尾氏が弾いてる姿がっつり観たの初めてなので感動。
めっちゃかっこええー!
ラストシーンの為だけに観に行ってよかったと思ったよ。
特にセッション・・・袈裟肌脱ぎしてるスネさんはさておき
あとのお三方がもうかっこよくてかっこよくて。
途中で帰った人勿体無い事したなァ。
エンディングの「ハレルヤ」がすげーかっこよかった。
(ともさかの朗読はいらんかったような。。。)
お三方も参加されてるので、お三方目当ての人は是非最後まで。


そういえばロックとお坊さんって親和性あるのかなー。
いな友さんでモノホンのお坊さんがいらっしゃるのです。
筋少THE BACK HORNACIDMANが好きな方で。
お話が面白い方でいらっしゃいました。
ライブの時にお会いしましょうね、とみんなで言っていたら
急にお亡くなりになった方があって行けなくなった・・・と
連絡頂いた事があった。お坊さんって大変だなァ。
お元気でいらっしゃるとよいのですが。