社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

今日も闘うヒーロー

珍しく終電に間に合った。
子供の顔はもう、1ヶ月程見ていない。
就寝後に帰宅、起床前に出社しているから。忘れられてなきゃいいけど。
妻ともまともに話をしていないな・・・。
明日は久し振りの休日(少なくとも半年振りだろう)、
たまには家族サービスでもするか。
と言いたい所だが、そんな余裕は無い。疲れた。
今朝、出掛けに「そんなに仕事が大事?」と呟いた妻の顔が忘れられない。
そう言われても困るが、何が大事かは分かっている心算だ。
別に飲んで帰っている訳では無いんだ。
送別会の後、会社に戻って部下の考課表にコメントしている位だ。
事務処理をする時間なんて、定時中にないから。
(勿論、酒なんて一滴も飲んでない。軽く唐揚げつまんだ程度だ。)
面談が殆ど愚痴の山本、「もうだめです」と泣く松下、
自己判断で暴走して咎めると言い訳三昧の竹田。
頑張っても彼ら・・・俺も含めて、業績が評価されない。
評価されるのはいつも第1グループの奴等だ。あいつら胡麻摺り上手いんだ。
俺だって愚痴りたい、泣きたい位だ、全く。
本当はゆっくり眠りたい。倒れそうだ。。。
どこまで頑張ったら、認められるんだ。
あ、メールが来た。松下からだ。何だ?
「ここ半月の売上繋がっていません。問い合わせ調査で分かりました。
 明日中に原因と影響範囲調査しますので休日出勤します。」


あ?


また竹田、隠していやがったな・・・馬鹿野郎!
分からない事は松下に聞け、と何度言ったか。
あいつ、事務所の鍵持って無かったよな。
それに部下にトラブル対応させて俺は寝てる訳にもいかないだろう。
明日も出勤決定・・・すまん、妻。


というお父さんは、果たして某3人組の「ヒーロー」で元気付けられるのだろうか。
いや別に「労働CALLING」的な歌じゃないと!という訳でもないんですが。
(あれも最初のうちは「オーバーな・・・」と思ってしまった。
 ただ日曜出勤のくだりは妙にリアルだなぁ、と思う。
 確かに金曜日に花はなかったな。飲み会あっても遅れて
 開始するしさ。
 合コンに来たの21時過ぎてた人も居たぜ。)
ラジオで布と格闘して聴いてて、なんだかフィクションだよなぁ、と
思ってしまったのです。
夢物語のよう、というか。
現実は夢物語を凌駕してて。
実際、前の会社で
・今日はいつもより帰るの早ーい(はぁと) →21:30くらいにはなってた
・娘に会ってない・・・
・この数ヶ月で嫁さんと顔合わせたの何時間あったかな・・・
・嫁さん、パートに出るようになって、ちょっと落ち着いてきたみたい。
 今まで大人とあんまり話してなかったから。子供ばっかりで。
 →「うちの業界の人と結婚したら、こうなりますよ」のアドバイス
  おまけつき(笑)
という人らめっちゃ見てきたからか。
今の会社で定時に帰る男性見て「すげえ!」って驚いたもん。
それは例外か、と思ったりもするけど、違うと思う。
早く帰れるお父さんの中には経費削減で残業するな、というお達しが出てるから
仕方なく・・・という人も多いんじゃないだろうか。
そして残業代カットされてお小遣いが減る、という。。。
ネオン街の誘惑どころじゃないんですよ。
家と会社(客先)の間しかないんですよ、行動範囲。


そんな私は「武蔵野流星号」の主人公の気持ちが分かるよーな気がする。
それもどうかと思うが^^;
仕事最優先、という心算が無くても、そうせざるを得ない。
でなきゃおゼゼ入って来ないし、社会回んないし。
何が大切?と言われても比較出来ないんだと思う。
(彼女or妻からすれば、自分や家族を選んで欲しいけど。)
先程の「うちの業界の〜」と聞いた時「あ、晩御飯楽じゃん」とは思った(笑)。