社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

自由の代償・・・の続き

先日のコメントにも書きましたが、健さんの件で思い出した話。


昔、デュルケームというおっさんが「自殺論」という本を書いて
おられましてな。
社会学部生なら絶対必須科目なんかで聞いているお話なのであります。
(知らなきゃモグリだっつー位有名な誰しも通る道でございます。)
※以下、Wikipedia見ながら小生の頭振り絞って書きますので
 本職の方がご覧になっておかしい点・フォロー等ございましたら
 優しくご教示頂けたら幸いです。
このおっさん、19世紀後半(好景気だった)に何で最近自殺率が
上がってるんだろう?という事で色々考え、社会的要因から4つに
まとめはった。
注:自殺あかんからこんなん分析しはったんやろと思いますよ。
詳細は面倒なので省きますが、この中に”アノミー的自殺”というのが
ある。
アノミーというのは今度残響レコードからアルバム出すバンド、
ではなくて「社会の規制や規則が緩んだ状態においては、
個人が必ずしも自由になるとは限らず、かえって不安定な状況に
陥ること」とWikipediaには書いてある。
平たく言うと、規則が緩んで自由になって、どんどん自由や欲望を
追求しすぎて歯止めが利かなくなって絶望して自殺に至る・・・
という事らしい。
あと”宿命的自殺”というのもあり、こちらは規範の拘束力が強く
欲求を抑えすぎて起こる・・・そうだ。
そんなあほな、とは小生に言わないで頂きたい。
デュルケームに言ってよ。
なんやようわかりません。
余談ですが、此れを如何に解り易く説明するか・・・という点で
社会学関係のセンセの技量が問われると思います。はい。
大村英昭先生は見事でございました。
あと恩師も。
でも結局忘れるバカ学生_。ごめんなさい。


で、どっちの話だったっけな、大学の授業で聞いてたときの説明で
「何の秩序も無いく自由な所に、ルールおっ被されたら、
物凄く不自由に感じてしまって以下略」という話が出ておったのです。
(此れ「アノミー的」の方の説明だと思ったのだけど、
 違う気もしてきた・・・。)
ライブの場って、なーんもルール無くて自由、悪く言えば無秩序ですな。
だけど怪我人(過去には死人も)が出たり、客の所為で楽しめない人が
増えてきました、と。
なので暗黙のルールが出来たりする訳だけど、あくまでも暗黙なので
揉める。
フェスだと「ダイブ・モッシュ禁止」と明確なルールが出来たりする。
ルールが出来たら、自由が奪われるだの何だのと物議を醸す。
この様子がね、先ほどの”授業で聞いた話”に似てるなー、と思った。
表現や楽しむ事の自由が阻害されてる、というよりは、
今まで自由だった所に「禁止事項」というルールが出来た、
其れ故尚更不自由に感じるんかしらん、と思った次第。
個人的には自業自得なようにも思いますが。
自由に自由に・・・ってやり過ぎて、制限作らせたようなもんかな、と。
自分ばっかりで他人の事考えずに楽しむ事の、何が自由さ。


このブログ始めて3年以上、やっとこさタイトルに見合うよーなのを
書けたv(^-^)v
でもやっぱ説明出来とらんわ・・・よく卒業出来たなぁ(呆)。