社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

妖怪天国ニッポン−絵巻からマンガまで−

本日は京都国際マンガミュージアムの「妖怪天国ニッポン」を
観に行ってきた。
件の剥製を見たかったのだ。
木原浩勝氏がお持ちだったような・・・と思ったらソレだった。
件。くだん。
頭部が人間、体が牛の生物。
生まれる時に予言をして、すぐ死んでしまうそうだが、
この予言が兎角当たるという。
太平洋戦争の終結も予言したんだそうだ。
とり・みき「事象の地平線」による。
 因みにこの漫画で件の存在を知ったのだった。)


件の前に、メインの展示ですよ。
江戸〜明治の妖怪絵巻。
妖怪というのは、良く解らない現象について
「これは○○という妖怪の仕業だよん」と定義する事で
解るようにする、という経緯で生まれたものと認識していたが
当時から妖怪というのは「キャラクター」としても親しまれて
いたようだ。
豆腐小僧はそうだよね。今回見なかったけど。。。)
屁に対してえらく執念を燃やしている絵巻もあるようだが^^;
こっそり世情の当てこすりなんかもやってたみたいだ。
あと当時もパクリなんかあったようです。お咎め受けたらしい。
絵も、細かく描かれたものもあれば、大雑把に描かれたものもあって
大雑把のは結構可愛かったです。
明治のものだと、新聞の内容を錦絵にしたものとか。
不可思議な出来事も新聞に載ってたのだろうか。
鳥山石燕が沢山観られて嬉しい。
あと、京極夏彦の文庫で御馴染みの妖怪張子も。
とても紙で出来ているとは思えない。。。
あまりの見事さに、外国人のお兄さんが写真撮ってた。
ええんかいな。
確かに館内全体がゆるーい雰囲気だったけど。
明治以降もキャラクターグッズ的に出てきたり
「教育」と称して色々紹介されたり、
コレラ対策の注意でコレラを妖怪に見立ててたり。
其の中で、伝統的(?)な妖怪の資料を集めて大切にしてきてて
此の流れが現在の京極先生達に繋がっているんだろうなぁ。


個人的にはメインとも言える件。
全身肌色っぽい色合い。
顔があんまり人間、というか猿っぽくもなかった。
角の痕も見つけられず。
もっとおどろおどろしい感じだと思っていた。
人魚のミイラの方が怖かったよ。。。。
人魚のミイラは勿論作りモノだけど、海外に輸出もされてたそうだ。
海外にも好事家が多かったようだ。


で、妖怪絵巻を見ていて「今やったらこんなんソフビにしたり
するんやろなー」と思っていたら、
怪獣との関連みたいな展示もありました。
ウルトラ怪獣の一覧の中に百目連とか。
腸も目玉だらけらしい。
昭和、というか戦後落ち着いてきた頃からは
妖怪図鑑みたいなのも多かったようだ。
貸本なんかは妖怪よりも「怖い話」にシフトしてたように見えた。
現在の漫画でも諸星大二郎妖怪ハンターシリーズやぬ〜べ〜
などなど。
結構妖怪や「稲生物怪録」をベースにしたような漫画があるんですね。
ぺとぺとさんもっけ夏目友人帳などの原画も。
妖怪ハンターシリーズの「六福神」と一緒に写真撮れる立て看板も
あったけど・・・怖いよ。


さて特別展観た後、ぶらぶらしてたら特別展に関連した
妖怪や怖い話の漫画が読めるコーナーがあった。
夏目友人帳に興味があったので一話だけ見たけど、いい話やね。
ちょっと読んでみようと思う。
このコーナーには妖怪占いなんてのもあった。
「信じ過ぎる人はお控え下さい」的な注意書きが親切だ。
小生はというと。

マツもおんなじでした。
キーワードのとこは、マツの方が当たってますなぁ。
あと生年月日フルで覚えてるのは伸夫さん、王子、兄ィだけど
後ろに子供が並んでいたので断念。
インターネットで出来ないか、探してみようっと。


物販で京極先生グッズとして絵葉書やクリアファイル買い捲ったのは
この後の出来事です。はい。
文庫版の表紙装丁のは何とか数枚でガマンしましたが
妖怪画はコンプしちまいました。これで妖怪ブック作るねん。


今回「妖怪レストラン」というのもあるようなので
お昼に行ってみようと思ったが、夜の営業とのこと。
見に行くだけ行ってみたけど、屋台みたいな感じっす。
メニューこんなん。

梅酒かずおって・・・。
妖怪のイラストも貼ってある。
こんなソフビ怪獣がおっても可笑しくないと思う(笑)。

姑獲鳥焼きなんてのもあったけど、焼いちゃいかんでしょう。。。
(写真が上手くアップ出来ないので不本意乍ら割愛。)
出産で死んだおっかさんなのに・・・流石に可哀想。


仕方が無いので、お昼はお隣のカフェで食べた。
こちらも漫画家さんが色々イラストとサインを描かれているが
みうらじゅんがあるー!と目が行ってしまった自分が悲しい。
クッキングパパの前でご飯食べましたよー。


以降、このまま京都去るのも悲しいがお茶のお店開拓するにも
「お茶の本」忘れてしまったので
以前行った岩茶房でまた金柳条いただいて帰宅。
(鼻や喉に良いと言われたら、つい選んでしまいます^^;)