社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

ガマの油

家に居てもしんどいだけなので、「ガマの油」を観に行ってきた。
役所広司が監督・主演している映画だ。
あらすじetc.詳細はググレカスして頂くとして、
平たく言うと一人の青年を亡くした父・母・友達と彼女が
如何に現実を受け入れていくか・・・という物語だ。


むずかしい映画だと思う。
テーマ自体、オーソドックスだけど難しい内容だ。
その上に個性的な父、少年院から身元を引き受けられた友達、
青年が好きで好きで仕方ない彼女。
彼らがどう受け止めていくのか、彼ら自身も悩むし
見ているこっちも悩む。
一方、食卓に積まれたコロッケの山、プールで泳ぐ亀、
遠い記憶のガマの油売りと女。
一つひとつの映像が美しい。
芸術的な映画って、こういうのだと思った。


あと小林聡美っていい役者だなーっと思った。
個性的な登場人物が、ただのけったいな人という印象に
終わらないのは、彼女の存在なんだと思う。
そして、しずしずとした悲しみが彼女の芝居で表現されている。
八千草薫もいい味出してたなぁ。


独りでそっと観に行くにはいいかな。
ただ・・・長かったです、役所さん(>_<)


そういえば「めざましテレビ」の土曜日に出た時に
役所さん、「おはようございまちゅ」と言われていた。
二回目で「ダイワハウチュ」のCMの事か、と思ったけど
ご自身は初監督作品の事でいっぱいだったろうに
ちょっと「まちゅ」は止めといた方が良かったんじゃマイカ