社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

日本画の精華

再就職、不安がっても、くさくさしてても仕方が無い。
折角なので展覧会に参りましょう。


という事で西宮市大谷記念美術館に「日本画の精華」展を観て参りました。
一昨年にも日本画観に行ったような気が致します。
勿論、その時とは違う展示で御座います。
「近代日本画の優品を一同に展示」であります。
屏風・掛け軸の他、額に入った絵など。
富岡鉄斉、川合玉堂、鈴木松年の絵がいいなぁ、と思った。
何がいいのか。いいと思ったのは、いいのだ。
さり気なく、表装に画家の名前をアレンジして織り込んだ布を
使っている絵もあった。


平日昼の所為か、人も少なく、静か。
絵と1対1で向かい合うと、どうどうと川の流れる音、波の音、木々のざわめき、
虎の吼える声、鳥のさえずり、人の話す声が聴こえてくる様です。
山水画を眺めていると、尺八の音すら聴こえてきそう。
曲に拾い出す才能が無いのが悔しい位です。
美術館自体もゆったりとしていて、今回の展示では特に空間をゆったり
取っているように思われます。


全部の展示を見終わった後、ロビーの椅子に腰掛けて硝子越しに庭を眺める。
木々と池の構成が、これまた絵の様だ。
この美術館には何度も来ているけれど、ゆっくり庭を眺めるのは初めてだな。