社会学的ラブソングアーカイブ

はてなダイアリー終了に伴う「社会学的ラブソング」アーカイブ。

久し振りに社会学っぽいのを読んでみた。

えー白髪ヒヒに耐えながら読んでいて、危うく凶器にしようと
していた本です。

・疲れすぎて眠れぬ夜の為に(内田樹/角川文庫)

ツッコミ入れすぎて眠れぬ。
たまたま「ある新聞で・・・」のくだりの数行後に新聞名思いっきり
書いてあるやん、と白髪ヒヒに目を遣りながら読んでいたもので^^;
確かにええこと言わはると思います。
武術やお能の話は興味深かった。
気になったのは”どこから”語っておられるのか、ということ。
客観的に見るので、”現場”には居ない。体験談は語られるが。
”現場”と対峙する、というのとも違う。
そもそも客観的に見ると、その存在が見る対象に影響を与える訳で。
そういうのとも違う。
においのしない、強化プラスチックやガラスの窓越しに見ている感じ。
或いは公園で起こっている出来事を近くのマンション3Fのベランダから
眺めている感じ。
”立場”としては正しいのでしょう。
でもつるつると表面を滑っていくような感じでした。
読むならブルデューとかデュルケームを直接読んだ方がスッキリする
ような。とっつきにくいか。
(と偉そうな事を言う小生は、読んだこと無いです。挫折しました。
 あと書いていて一人思い出した人があったが力一杯忘れた。。。)


ただ、ええこと言わはるなぁ、と思う所もあったので
後で追記します。


・・・ということで、追記。(23:11)
読んでいて名言だな、とおもったひとこと。


・若い人が分っていないのは(あるいは分ろうとしないのは)
 この「人間はわりと簡単に壊れる」という事実です(p.13)
・「君の可能性は無限だし、同時に、有限である」(p.14)


ここだけ抜き出すと、ニュアンスが変わってしまうので
よろしくないと思いますが、私はこの言葉に出会えた、という
一点に於いて、この本を読んでよかったと思います。
あれもしたいこれもしたい、なににでもなれる。
・・・かというとそうでもないんだろう。
詳しくは読んでみてください。引っかかる箇所は結構あると思うが。
特に「創る」人は。
(私信>お貸ししますので興味あれば連絡下さいまし。)